新日本キックボクシング「ＢＲＡＶＥ ＨＥＡＲＴＳ ５」が２０日、東京・後楽園ホールで行われた。
治政館ジム主催興行として行われた今大会でトリを務めたのは治政館の代表選手であり、新日本キックの大エースである武田幸三。４月のＫ－１ ＭＡＸではマイク・ザンビディスと対戦するも、身上とする“Ｄｅａｄ ｏｒ Ａｌｉｖｅ（やるかやられるか）”の勝負ができず判定負けで肩を落としたが、今回はそこから再起をかける大事な一戦。ムエタイ戦士サンムック・シッパポンを迎え撃った。
初回、武田はさっそく得意の右ローを飛ばす。サンムックは足を蹴られたあと前へ出て蹴りを返してくるが、武田はバックステップして距離を取り、右ストレートと左フックを振るっていく。
この日の武田は見切りと距離感のよさを発揮し、自分のパンチとローキックが当たる距離を崩さない。サンムックが出ようとするとジャブでけん制し、ミドルもキャッチしてプレッシャーをかけるなど、徐々に相手の攻め手を潰していく。
２ラウンドに入ると武田は右ローの本数を増し、次第にダメージを追加していく。サンムックはローキックを嫌がり組みついてくるようになるが、武田はこの動きを見て取り左フックを側頭部に一撃。サンムックをマットに沈め、２ラウンド２分１５秒ノックアウトで勝利した。
控え室に戻った武田は「今日は特に……」と試合については多くを語ろうとしなかったが、ジョン・ウェイン・パーとのビッグマッチが年内に計画されていることを明かした上で、「デカい試合になるのでそろそろ答えを出さなきゃいけない...
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