◇総数は１割減ったが…
県消費生活センターは２３日までに、県内１１市のセンターを含む０６年度の相談結果をまとめた。総数は前年度比８９％と約１割減ったが、５０代と７０代以上の減少率は比較的低く、時間と資金に余裕のある団塊世代と高齢者が狙われている実態が浮かび上がった。
まとめによると、相談総数は２万７２４４件（０５年度は３万６１２件）。内訳は具体性のない架空請求などが３１２８件と最多でアダルト情報など１６７８件、融資サービス９６７件と続く。アダルト情報などは同４５・１％減と大幅に減り、総数を押し下げた。
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県センター分１万６４３件を見ると、５０代は同６・１％減の１７６５件、７０代以上は同７・２％減の９２０件で、他世代より減少幅は小さかった。
５０代では投資、マンション、未公開株など資産運用に絡む相談が特徴。５０代後半の女性が自宅を訪れた証券会社のセールスマンを名乗る男に「大手製薬会社の株が近く上場され、株価が３倍になる」と勧められ、１株１００万円で３株買い、しばらくたっても上場されず、製薬会社に問い合わせて詐欺に気付いたケースもあった。株券は偽造だったという。
また、７０代以上は無料で日用品をもらううちに高額の商品を契約させられる催眠（ＳＦ）商法が目立っている。７０代女性がスーパー駐車場でトイレットペーパーを配っていた人に近くのテントに案内され、まな板などを無料でもらった後、布団セットを３９万８０００円で契約し内金８０００円を支払い、センターに相談後、返金されたケースなどもある...
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