薬物依存や摂食障害、互いに傷つけてしまう人間関係など、京都、滋賀のさまざまな依存症の自助グループに参加する当事者たちが６月中旬、京都市内で体験を語り合い交流するフォーラムを開こうと準備会を重ねている。テーマは「傷と仲間、傷より大きなもの」。実行委員の女性は「苦しみ命を絶つ人もおり、依存は死と隣り合わせ。もう１人も京滋の仲間を失いたくない」と、参加を呼びかけている。
フォーラムは、アルコールや食べ物、薬物などさまざまな依存に苦しむ人たちが仲間と出会う自助グループの可能性を探り、体験を分かち合うのが目的。
虐待など幼少期の家庭での問題を大人になっても引きずる「アダルトチルドレン」の自助グループのメンバーらも参加する。
薬物依存や摂食障害の当事者たちを中心に、今年３月から月２回、下京区のひと・まち交流館京都で勉強会を重ねている。ギャンブル依存や自死遺族のグループにも参加を呼びかけている。
実行委員の３０代の女性は、食べては吐く摂食障害と、父のアルコール依存による幼少期の体験があり、アダルトチルドレンの自助グループに参加している。「妊娠した時、自分の子を虐待するのではとの恐怖を持ったため、グループに通うようになった。出会った人たちは家族以上の存在。体験を話し合うことが生きる力につながる」と話している。
フォーラムは６月１６、１７両日、ひと・まち交流館京都で。当事者や支援者の声を聞く...
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