野生ザルの出没に悩む大津市が被害対策と動物愛護を兼ねて行っているサルの捕獲・飼育事業が、逆に動物愛護団体から「虐待だ」と抗議を受けていることが８日、分かった。飼育の専門家を置かず、サルのストレスによる自傷行為などが見逃されている－というのが理由。全国でも珍しい獣害対策として注目されただけに、“想定外”の抗議に市は困惑している。

　この団体はＮＰＯ法人「動物実験の廃止を求める会（ＪＡＶＡ）」（東京都、長谷川裕一理事長）で、市に対しサルを山へ帰すか、飼育環境を改善するよう文書で求めている。さらに今後も現状の飼育が続く場合、動物愛護法違反での告発も検討するという。
　同市西部の住宅街に出没し、民家や農作物に被害を及ぼすニホンザルについて市は当初、駆除を検討したが、抗議が殺到したため捕獲して飼育する方針に転換。


今年１月中旬、約５０匹の群れの一部を捕獲し、うち１２匹を市営放牧場に設置した大型檻（おり）で飼い始めた。
　このうちオス３匹は一緒にするとけんかをするため、他のサルを入れた大型檻から離し、個別のケージ（縦１メートル、横１・８メートル、高さ１メートル）に収容した。ところが、１匹がストレスのため背中や腹の毛をむしるようになった。
　団体では同市の会員が飼育現場を何度か訪れ、サルの様子を観察。その結果、こうした自傷行為が放置されていることに加え、コンクリート製の床の大型檻や狭いケージでの飼育に無理がある▽飼育の専門知識を持つ職員がいない－など問題が多いことが分かったという...

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（引用 yahooニュース）






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